父親が赤ちゃんの面倒を見た場合、学力低下を招く
子どものほとんどは1秒未満でも母親の声がわかる
母親の声」は、1秒未満でも子どものほとんどが聞き分けるばかりか、脳を活性化させていることが米スタンフォード大学医学部の研究で明らかになった。
録音された声は「あ~」とか「む~」とか意味のない単語だったが、子どもたちは1秒に満たない声でも、97%の正確さで母親の声を言い当てた。
母親の声を聞いた瞬間、感情をつかさどる領域、また、コミュニケーションに関する領域などが反応するそう。
母親の声は早産児の脳の発達を促す
2015年に米ハーバード大学が発表した研究によると、母親の声は早産児の脳の発達を促すという。
母親の声が子どもの脳にさまざまないい影響を与えることは、赤ちゃんを対象にした多くの研究で明らかになっている。
一方、「父親の声」は研究すら見あたらないようだ。
赤ちゃんの脳は母親の声に父親の声の2倍も強く反応する。
脳の反応を見ると母親の声には父親の声より2倍ほど強く反応しています。
父親の脳は赤ちゃんの泣き声に反応しない
実験では、男性の脳は女性よりも子どもの泣き声に反応しないことがわかったそう。
それだけでなく、母親に我が子の泣いている映像を見せると、不安を感じ、なぜ泣いているのか分析、そして、すぐに我が子のもとに行けるように身構えるという特別な脳の回路が働くというから驚きです。
母親は妊娠により、赤ちゃんの感情の状態を認識する能力が高まる
妊娠すると女性の脳の構造は変化し、赤ちゃんに対してより共感できるように適応している可能性がある、という研究結果が発表された。
これらの脳部位の変化は、新しいお母さんが、赤ちゃんのニーズを認識したり、健全な親子の絆を形成したりするのを助け、赤ちゃんの健全な情緒的成長に役立つと考えられます。
初めて父親になる人や、子どもをもったことのない男女も研究対象となりましたが、そうした人々に脳の変化は見られなかったことから、研究者らは、妊娠によって再構築が起こると考えています。
父親の脳は変化しなかった
母親の深い愛情を受けて育った子供は脳は2倍のスピードで成長する
ワシントン大学の研究によると、“愛情深く良き援助者である母親”の子どもの脳は、“冷たくよそよそしい母親”の子どもの脳と比べて、2倍のスピードで成長することを発見しました。
児童精神科医のジョアン・ルビー氏は、母親のサポートは子どもの脳の発達に影響を与える、そして、脳が母親の愛情によく答える時期があり、それは幼児期だと言っています。
脳スキャンの結果は、6歳児までの養育がもっとも効果的であることを示しています。
子どもが小学生になるまで、専業主婦として子どもに寄り添うという選択肢もありかもしれませんね。
子どもの成長にとって、幼児期は大切な時期。どんなに素晴らしい教育方針の幼稚園や幼児教室であっても、愛情ある親のサポートにはかないません。
もしかしたら、子どもの脳の成長という大きなメリットがあるかもしれません。
父親が育休を取り、男の赤ちゃんの世話をすると、学力低下を招くというデータまである
調査は、父親が1週間に15時間以上、男の赤ちゃんの面倒を見た場合、母親に育てられた時と比べて学力は劣り、入学した後も勉強についていくのに四苦八苦すると結論付けた。
父親は物理的な世話をするが、知的な世話をしない
生後に知的なケアをしないと脳が上手く発達しない