夫は妻より経済力が落ちると浮気を始める

パートナーより収入が低い男性、浮気をする確率は5倍―米大学

経済面で完全に妻に依存している若い男性は浮気をする可能性がはるかに高いことが、米コネチカット大学のクリスティン・マンチ教授(社会学)の研究で明らかになった。

 

マンチ氏らは、2001~2011年に米国の既婚者2750人超から収集したデータを分析。すると、経済的に夫に依存している女性が浮気する可能性は5%と低かったのに対し、経済的に妻に依存している男性が浮気する可能性は15%だった。

 

パートナーより収入が少ない場合、男性のほうが女性よりも浮気をする可能性が高かったことは、「この理由は、男性らしさに対する"脅威"で説明がつくと思われる」と話している。

男性が稼ぎ頭の役割を失っていると、彼は男らしさを回復するために何らかの行動に出る可能性が高い。

つまり、経済的に独立できない男性側が浮気に走るのは、「男らしさ」を挽回したいという欲求が他の女性に向かうためということです。
これは「経済的な力が無い」という男性側のプライドが関係していて、複数の女性と関係を持つことで自尊心を回復しようする心理なのです。
また一方で自分よりも経済力のある彼女への嫉妬的な要素、心の中で彼女から離れたいと望んでいる場合もあると考えられます。

 

マンチ氏の研究によると、世帯収入への貢献度が大きくなるにつれて夫が浮気をする可能性は低下する。

同じような研究は、アトランタで開かれた米社会学会(2010年)でも報告されている。

コーネル大学の研究チームによる「夫は妻より経済力が落ちると浮気を始める」というものである。
それによると、全く収入がない、または収入がパートナーよりも低い男性は、そうでない男性よりも浮気率が5倍も高かった。
 
逆に妻が夫よりも収入が多い場合、妻の不倫の確率が高くなるという傾向がある。
高収入の女性は、そうでない女性よりも浮気する確率は高いということである。
つまり、女性の稼ぎが男性より多いカップルは、双方が浮気に走りやすいという絶望的な状況にある。
 
一方で、男性パートナーに経済的に依存している女性の場合は、パートナーと同程度の収入がある女性に比べ、浮気する確率は半分にとどまった。
要するに旦那の収入に依存している奥さんの方が浮気しない傾向にある。
収入が少ない女性は浮気の機会が少ないことが要因ではないかとマンチ氏は分析する。
マンチ氏はこの理由を次のように説明する。
女性らしさは、一家の稼ぎ手というステータスに無縁なので、男性への依存は『女性らしさ』への脅威にはならない。
それどころか、経済的な依存は女性を貞淑にさせる傾向がある